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2009年10月 ふじと台 建築地
Sustainable Fujitodai (サスティナブルふじと台)――
良いものを受け継ぎ、次の世代に伝え続けてゆくという意味が込められた
新都市構想 『学園城郭都市』。
自然環境にも恵まれ、ヨーロッパの城郭をイメージした美しい街並みです。
この地に建つお客様の家が完成するまでをレポートしていきます。
2009/9/26 地鎮祭
秋風で涼しくなってきた頃です。
当日はちょっと風の強い日でしたが、快晴で気持ち良く地鎮祭が行えました。
地鎮祭は、土地の神(氏神)を鎮め、土地を利用させてもらうことの許しを得るために行います。
「四方祓(しほうはらい)」
土地の四隅をお祓いし、清めます。
「地鎮(じちん)」
刈初(かりそめ)、穿初(うがちぞめ)、鍬入(くわいれ)等が行われます。
「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」
玉串とは、榊に紙垂を付けたもので、参列者が玉串をご神前に奉り、土地の平安・工事の安全・無事の竣工・家門の隆昌を祈念し拝礼します。
これから約4ヶ月間、安全に安心の住まいづくりに取り掛かります。
2009/10/10 着工前確認
「よろしくお願いします。」
この日はお施主様と着工前の確認です。
基礎の高さはこのくらいで・・・
などなど説明中―
いよいよですね・・・
朝の早くからの打ち合わせ、お疲れさまでした。
2009/10/15~ 基礎着工
不同沈下に強いベタ基礎の着工が始まりました。
「ベタ基礎」は、板状の基礎を地盤の上全面に敷設する、
文字どおりベタっとした基礎です。
縦横に鉄筋が入ったコンクリートの基礎であるため、たわみが少なく、
一部分だけが沈下する不同沈下に対して優れた抵抗性を備えているそうです。
10/16
次の日にはもうこのような姿に。
10/17
鉄筋がキレイに組まれていきます。
それにしても、こんなにも鉄筋が配列されるんですね。
10/19
コンクリートを流し込むための型枠が準備されています。
10/20
鉄筋コンクリート工事で配筋が設計通り行われているか、配筋検査がありました。
鉄筋の種類・間隔・かぶり厚さ・定着状態・継手位置などが検査されるようです。
なんとなく、間取りがわかってきました。
手前の管は鞘管(さやかん)で、各種配管の外側に二重に設けた管らしいです。
配管の保護に土中に埋設する管や、後の配管にコンクリートのスラブや梁に埋め込む径の一回り大きい管もあるとか。
長期優良住宅仕様なので、そういった利用がされているのですね。
配筋検査を終え、
次の日にコンクリートが流し込まれていました。
基礎の完成も間近です。
10/25 基礎完成
アンカーボルトがしっかり土台と柱を接合します。
2009/10/29 配管工事
10日ほどで基礎の工事も終わり、排水管の工事にかかっていました。
角度などを合わせるために、切ってははめるという作業を繰り返し、
きれいに配管が組まれました。
2009/11/5~ 土台~足場
換気スペーサーや接合金具が届いていました。
換気スペーサーは基礎と土台の間に置いて、床下の通気性を確保します。
ちょっと分かりにくいですが、床下ではテクノ束といわれる、
部材が住まいを支える大切な役割をしています。
なんと1本で約3トンもの力を支えます。
11/6
土台が出来上がった次の日にはテクノビームが搬入されていました。
北九州の工場から届くんです。(鉄骨は住友金属鹿島工場で作られています)
こうやって見るとなんだかかっこいいテクノビーム。
標準では、10.5cm×29cm(断面)のテクノビームを用います。
構造計算の結果、大きな力がかかると判定された場合には、より強度の高いミドルビーム、スーパーテクノビーム、ハイパーテクノビームを配置するそうです。
夕方には足場組みが始まっていました。
下から上へ足場を手際よく渡して、あっという間に組んでいきました。
明日はいよいよ上棟です。
2009/11/7 上棟式
上棟の日がやってきました。
天候も良く、秋晴れの心地よい日差しのなか柱が建てられていきます。
「パナソニック」のロゴが入ったテクノビームが梁に用いられています。
これから小屋束が建てられていくところです。
ちょっと分かりにくいですが、ドリフトピン接合をしています。
ドリフトピン接合は、一般的に用いられているプレート型の金具に対して約3倍の強度があるそうです。
小屋束が組まれた後、母屋が配置されていきます。
6人掛かりであっという間に形が出来上がっていきました。
屋根の形が組まれています。 野地が貼られました。
そしていいよいよ上棟式です。
これまでの工事が無事進んだことへの感謝と竣工に至るまでの加護を祈願するとともに土地・建物ご家族様に禍いなく末永く幸多いことを祈念する祭祀です。
四方のお清めが終わり、上棟祝辞を読んでいます。
上棟を祝し、工事の無事を祈願して、参列者全員で乾杯!!
棟梁が幣串を棟に上げています。
家内安全を祈願します。
最後に記念撮影です。
無事工事が完成することをお祈り致します。
2009/11/12~ 検査
上棟後、着々と施工が進む中、さまざまな検査も行われます。
11/12 社内検査の様子です。
次の日、パナソニック電工より検査がありました。
何をしているかというと、ドリフトピンがきちんとはめられているかをチェックしています。
手にしているものは特別なものではなく、なんとペンキを塗る道具を利用しているのだとか。私も持たせてもらいましたが、決して軽いものではなく、また振り上げてドリフトピンに命中させていかなければならないので大変です。
家の大きさにもよりますが、1棟で200本くらいあるドリフトピンを柱1本1本確認していくので、当初は2時間ほどかかったとか。ベテランの今では30分ほどで確認できるそうです。
11/14には、お施主様と立会のもと、電気関係や棚の確認が行われました。
さて、そんな2~3日の施工状況ですが、
長期優良仕様の住宅なので、ケナボードが貼られています。
ケナボードはエコ配慮素材のケナフが使用されている耐力面材です。
透湿性に優れ、水濡れにも強く、住まいの耐久性を保ちます。
サッシも設置されました。
2009/11/19 屋根葺工事
屋根葺工事が始まっていました。
電動のリフトを使って重い瓦もらくらくです。
上棟式のときに防水紙を貼ってから・・・
瓦の寸法に合わせて横桟木が打たれていました。
そして瓦葺き。
下の瓦のハイパーアームが上の瓦のアンダーロック部をがっちりと押さえ込み、
耐風性能を高めているようです。
また、自然素材である粘土と釉薬を高温で焼き締めた、陶器質の屋根材で、
変色や変質が起きにくく、時間が経過しても美しい外観を保つことができます。
瓦の線がとてもきれいに揃っていました。
2009/11/19~ 大工工事
屋根葺工事が行われてる頃、内部ではロックウールがはめられていました。
断熱材として使用されているロックウールは、耐熱性に優れた高炉スラグや玄武岩、その他の天然岩石などを主原料にし、繊維状にした人造鉱物繊維です。
微細なロックウール繊維の隙間に大量の空気を含むことにより、優れた断熱性能を発揮。空気の壁が熱の移動を防ぎ、外気の熱さ、寒さもシャットアウトしてくれます。
ロックウールの下にあるのは不燃性、耐火性、遮音性、断熱性などに優れた石膏ボードです。
これから天井や壁に貼られていくんですね。
11/21には電気工事がありました。
11/24
レンジフードのダクトも設置されていました。
そしてその下には配管が顔を出しています。
ここにはシステムキッチンがくるということですね。
オレンジのキッチンを選ばれたお施主様。
ホワイトのフロアーが貼られていますが、オレンジがとても映えることでしょう。
備え付けられるのが楽しみです。
2009/12/2 外壁
サイディングが貼られていました。
サイディングの下地に貼ってある防水シート。一見簡単な紙のように見えますよね。
でも、大工さんに余ったシートを破ってみてごらんと言われて試すとびっくり。
どれだけ破ろうとしてもぜんぜん破れず、丈夫な透湿防水シートの大切な役目に納得でした。
換気専用水切りにひっかけてサイディングを貼っていくとか。
そうして透湿・防水シートと外壁の間に空気が流れる道ができるんですね。
2009/12/17 樋の設置
内部建具がはめられ、大工工事がほぼ完了していました。
お施主様と現場の打ち合わせで配置などを決めた、ニッチもできていました。
オレンジのシステムキッチンが届いています。
明後日いよいよ設置されるようです。
外では樋が設置されていました。
瓦、破風の色に合わせた横樋がつけられています。
また、外壁の色に合わせた縦樋も長さを調整して設置されていました。
これから内装設備工事にかかっていきます。家の化粧のようなもの、どのような表情に仕上がっていくのか楽しみです。
2010/ 1/ 5 クロス貼り
昨年末には足場がはずされ、シンプルモダンな外観が姿をあらわしていました。
中ではクロスが貼られていました。
クロス貼りに使用する道具ですね。 クロスをカットする機械です。
クロスの下地にはボードの接合部やビスの部分をパテでならしています。
ローラーでクロスをきれいに密着させているところでした。
また右はニッチの部分を丁寧にクロス仕上げをしていました。
用途に応じたさまざまな工具を使っているんですね。
次の日にはすべて貼り終えていました。
カップボードと色を合わせたニッチがかわいいですね。
右の和室コーナーはちょっとシックなワイン色のクロスがダークの建具にとってもお似合いです。
畳が入れられるのが楽しみです。
2010/ 1/ 9 設備機器 ・ 取付工事
クロス施工が終わり、設備機器などが設置され、いよいよ終盤に近づいてきました。
玄関収納コンポリアが取り付けられていました。
2階では室内に洗面器が設置されています。
ちょっとしたこのようなスペースの使い方も便利でいいですね!
また、ベランダには化粧耐火板「セラミック・ボード」が敷かれるところでした。
トイレのアラウーノとネオボルテックスが設置の順番待ちをしています。
外ではトイレの配管が据え付けられていました。
そしてこちらはエコキュート。
省エネで快適なエコ生活に活躍してくれることでしょう。
2010/ 1/ 14 竣工検査
美装され、美しい内観が姿を現していました。
社内の竣工検査が行われている模様です。
建具の不具合はないですか? また、外回りはどうですか?
図面や資料をもとにチェックしていました。
先般の近畿地区施工品質コンテストで入賞できたのも、特に検査を厳しくしている成果だとか。
内観を拝見させていただきましょう。
オレンジのキッチンが、冷たい印象を与えがちな真っ白のマーブル柄の床も明るい雰囲気にしてくれていますね。
奥には天井と壁の一部を深みのあるワインレッドのクロスにした、シックでモダンな和風空間があり、リビングと違った居心地を楽しませてくれそうです。
寝室には奥様の空間、かわいい手洗い器とニッチが用意されてます。
これから生活空間をどのように彩られていくのか楽しみですね。
2010/ 2/ 13 引渡式
モデルハウスに初めてご来場いただいてから、約8ヶ月。
いよいよお引渡しの日を迎えました。
新居のエントランスにて、ご夫婦によるテープカットを行います。
社長からの祝辞を、営業担当者が代読します。
「これからも仲良くしようね」 旦那様が、奥様に花束をプレゼント。
奥様、感動の一瞬でした。
式典に引き続いて、お引渡しの事務手続きをします。
この時にお渡しさせて頂く、革貼りの「住まいの健康手帳」には、施主様ご夫婦の
お名前が刻まれています。
マイホームの完成、本当におめでとうございます。
モデルハウスも近いですので、いつでも遊びにいらして下さい。
アフターメンテナンスを含め、これからも末永いお付き合いをさせて頂きたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。
これから始まる新生活を、素敵な暮らしにしていって下さいね。