HOME > 施工事例 > お客様邸建築日誌 > 【6】岩出市・桜台モデルⅡ
2009年初夏 岩出市・桜台Ⅱモデル建築地
自然豊かな安らぎの街・桜台。
ふれあいをテーマにした こちらの街には5つの公園があり、休日には
お子様連れのご家族の、楽しそうな声がこだまします。
窓の外に広がる景色が多忙な日常を忘れさせ、きっと穏やかな気持ちにしてくれる事でしょう。
前回に引き続きテクノホーム和歌山は、この地をモデルハウス建築の場に選びました。
これから、モデルハウスが完成するまでの建築状況をレポートしていきます。
7/16(木) 擁壁
パワーショベルが入り、擁壁工事が始まりました。
擁壁というのは、敷地と道路・隣家との段差がある場合、土が崩れ落ちないように
塞き止めるコンクリート壁のことを言います。
白ペンキでマークされていた地面。翌日にはコンクリートが流し込まれていました。
これが壁の土台になるわけですね。
裏側から見ると、鉄筋が入っているのがよく見えます。
1週間ほどで、立派な擁壁が完成しました。鉄筋コンクリートの強固な壁が
しっかりと地面を支えてくれます。
9/17(木) 長期優良住宅 適合証
今回のモデルハウスは長期優良住宅ですので、住宅性能の適合審査が必要になります。
申請から約1ヶ月。 先日、待ちに待った適合認定書が届きました。
適合審査とは、これから建築する住宅の性能が、国の認める基準に達しているかどうかの
審査を受けることです。
例えば断熱性は大丈夫か、建物の耐久性はどれくらいか・・・などを、使用している部材の
性能を確かめながら、厳しくチェックしていくらしいです。
こんなふうに公共の認定書をもらえると、性能が保証されていて安心できますね。
9/19(土) 基礎
着工からの様子を追っていきましょう。
まずは地面から湿気が上がって来ないように、防湿シートを施工します。
続いて、鉄筋を配置して、型枠を組みます。
テクノストラクチャーでは間取りや構造全体の荷重のバランスなどに応じて
主筋や肋筋の形状や、数量を決定し、最適な基礎を設計しています。
これも構造計算の中に含まれています。
続いて、コンクリートを流し込みます。
生コン車から直接コンクリートを流し入れるのではなく、生コン車 → ポンプ車に送り込んでコンクリートを圧送していきます。
この写真左側がポンプ車で、右側に少し見えている黄色い部分が生コン車です。
ポンプ車の丸窓をのぞくと、ゆっくりコンクリートが回転しているのが見えます。
写真手前の業者さんが持っているのは、振動機です。配筋の間に、きちんとコンクリートが入るよう振動をあたえているワケですね。
後ろの業者さんは、流し入れたコンクリートの表面が滑らかになるよう均しています。
頑丈な基礎は、このように手間隙を掛けて作られていくんですね。
9/27(日) 土台・足場
レーザーで高さを測りながら家の土台を据えていきます。
土台から飛び出ている金具はアンカーボルトと言って基礎と土台、柱を接合する重要な役目を果たしています。
上棟前日。資材が搬入され、足場が組まれていました。
9/28(月) 上棟
いよいよ上棟の日がやってきました。
コンコンコンッというハンマーの気持ちよい音が響いて、徐々に家がその姿を現していきます。
途中雨がパラつきましたが、すぐに止んで順調に工事が進んでいきます。
梁部分にはしっかり「Panasonic」の文字が・・・。
棟梁が御幣を上げ、上棟終了です。
今回の長期優良住宅の場合、この後、他の建築日誌とはと少し異なった施工をしていく
ことになると思いますので、またレポートしていきたいと思います。
10/4(日) ケナボード施工
上棟から1週間。
テクノストラクチャーの家は、通常 柱と筋交いで構成されていますが、長期優良住宅の
場合は、ご覧の通りケナボードで家全体を覆ってしまいます。
ケナボードとは、ケナフ(麻の一種)素材の軽くて強度のある耐力面材のこと。
透湿性に優れているので、万が一断熱材の層に湿気が入ったとしても、外へ湿気を
逃がしてくれるので、壁内結露を防いで建物の耐久性を保ってくれます。
長期優良住宅は、色んな細かいところに配慮しているんですね。
間仕切り壁にはきっちりと筋交いが入っているのが分かります。
テクノビームだけでなく、ケナボードにもしっかりPanasonicロゴが入っているんですね。
10/13(火) 大工工事
内部の壁・プラスターボードが施工されています。
長期優良住宅の場合、断熱性能をアップする為に、断熱材を通常よりも多く使用しています。
見た目は通常の家と同じロックウールのようですが、実は約2倍の量が入っているんです。
フローリングも一部施工されていました。
こちらはパナソニックのオーマイティフロア。
傷が付きにくく、ワックス掛け不要のお手入れラクラク
フローリングです。
色柄は、最近人気のエクセルライト色。
自然な木目が、ナチュラルな空間づくりに最適ですね。
10/29(木) 外壁
ケナボードの上に防水シートを施工しました。
その上に胴縁(どうぶち)という木材が縦方向に打ち付けられています。
胴縁は外壁材=サイディングを施工する為の下地です。
防水シートとサイディングの間に隙間が生まれるので、空気の通り道ができて
湿気を逃がしてくれます。
これが通気工法といって、壁内の結露対策ですね。
胴縁にもきちんと防蟻(ぼうぎ)処理を行っています。この薬剤には色が付いているため、処理を終えた箇所はほんのりオレンジ色になっています。
防蟻処理済のシールが貼られていました。
外からだと工事用ネットで見えづらいですが、サイディングが施工されていました。
バルコニーの内側にもサイディングが張られています。
11/5(木) クロス
上棟から約5週間。雨どいが施工され、足場が撤去されていました。
基礎の表面を綺麗にするため、セメントを塗っていきます。
室内ではクロス施工中でした。クロス1巻きは幅0.9メートル×長さ50メートル。
この家に使用するクロスは500メートルにも及ぶそうです。
自動の糊付け機がなかった時代は、大変だったんでしょうね。
パテという下地で壁の継ぎ目や釘穴を綺麗に埋め、その上からクロスを貼っていきます。
階段は貼り終えていました。
クロスが貼られると、いよいよ家らしくなって来ましたね。
11/11(水) 玄関タイル
基礎のコンクリートが見えていたアプローチには、玄関タイルが貼られていました。
室内はクロスを貼り終え、エアコンや照明、火災報知機が付けられていました。
外では外構工事が始まっていました。ユンボで土を漉き取っていきます。
いよいよ来週に引越しを控えた桜台モデルⅡ。
今の状態では擁壁の階段の1段目が高いので、引越しの荷物を運ぶのに不便です。
何とか引越しまでに、もう1段階段を付けて、安全に荷物を運べるようにしてくれるそうです。
11/14(土) 美装
工事が完了すると、今までに出た細かいゴミ等を綺麗にする「美装」が入ります。
それが終わると、室内はすっかり新築の家に早がわり。
今回のモデルハウスはどんな家なのでしょう。
玄関を開けると土間収納があり、ホールにはスリット窓が並んでいます。
和室も、あとは畳を待つのみ。リビングの履き出し窓からは、明るい陽光が射し込みます。
明日はカーテンが付く予定です。どんな家になるのか楽しみですね。
11/19(木) 引越し
ついに引越しの日を迎えました。
モデルハウスから次々と荷物が運び出されていきます。
引越しで厄介なのは電話回線、インターネット、コピー&FAX機の移動です。
コピー機は引越しやさんではなく、専門業者でなければ移動できません。
また電話・ネット回線は、前もって配線撤去の手続きや、引越し先のの配線工事や工事の下見の日など、色々と手配しておく必要があります。
前もって準備しておいたおかげで、今回の引越しもスムーズに行えました。
桜台モデルの裏側にトラックを停め、荷物搬入開始です。
新モデルに溢れるダンボールの数々・・・。実際に生活が始まる家であれば、もっと荷物が
多いことでしょう。
片付けが大変なのは、モデルハウスもお客様宅も一緒ですね。
11/20(金) ホルムアルデヒド測定
引越しの片付けも、ようやく一段落しそうな桜台モデル。
そんな本日、キッチンに置かれたこの機械。一体何なのでしょうか・・・。
実はこちらの黒い機械、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの計測機なんです。
使用している建材などがF☆☆☆☆(ホルムアルデヒドの放射量が一番少ない等級)でも、接着剤などによって、完成した家が知らない間にホルムアルデヒドに汚染されていたら恐いですよね。
そんなことがないように、テクノストラクチャーの家では完成した家で実際に測定し、結果を出してくれます。
第3者機関に「安全な家です」と証明されると安心ですね。
ホルムアルデヒドは気温28℃で揮発するので、温度によって計測時間が異なるんだそうです。
夏場は特に入念に30分、今の気候であれば15分で測定が終了します。