お子様の成長に伴い、空間を有効に使おうと リフォームを決意されたK様ご夫婦。当社で新築して、まだ10年。
得に目だった痛みもなく、リフォームを決意されるには勇気が必要だったのではないでしょうか。
今回のご依頼は、1階に配置していたダイニングキッチンを、2階にあるリビングに隣接させるという大規模な移設と、玄関脇の多目的スペースを応接間にリフォームするという内容でした。

 

 

ダイニングの移動

以前は生活のしやすさと家事動線を考えて、玄関の隣にキッチン・ダイニングを配置し、リビングと洗面、浴室、寝室は2階・・・という間取りでした。
ところが生活が1階に集中し、せっかく広々としたリビングがあるにも関わらず、あまり使用する機会がなかったとの事です。今回は2階の寝室を1階へ移動し、階段を上がってすぐの廊下の壁を取り払ってダイニングに繋げました。

 

壁を取り払った後は、一体どんな感じになるのか想像できなかったK様。そこは熟練の大工さんにお任せしました。

1階のキッチンの床板をうまく利用して、柱の穴を塞いでくれました。壁で隠れていた白い部分と、使い込まれた部分とのコントラストが、奥様のお気に入りだそうです。

 

 

当初はリビングとの間仕切り壁も取り払うべきか悩んだK様邸。
大工さんに相談した結果、ガラスの扉なら部屋自体を繋げなくても閉鎖的な感じはしないのでは・・・という意見に皆がうなづき、現状に留まりました。

 

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キッチンの移動

1階のキッチンを丸ごと2階へ移設しました。こんなにサイズがピッタリ収まるなんて!と、大工さんの腕に感動したそうです。写真左手は、以前浴室だった所に洗濯機を置いて、ランドリースペースを設けました。大工さんの意見を参考に選んだ、クリーム色のタイルに白い目地がお洒落ですね。

 

ダイニングカウンターとその上の棚は、以前のものを加工し直して移設しました。カウンター上部にある鉄筋の造作物は、ロフトへ上がるための梯子を引っ掛けるものです。お部屋の雰囲気に合わせて、大工さんが一からデザインしてくれました。梯子を掛けていない時でも、インテリアのアクセントとして存在感を放っています。

 

冷蔵庫を置いているスペースは、実は元トイレなんです。扉を取り払うと、リビングやダイニングからは目隠しされたちょうど良いスペースになりました。冷蔵庫の向かいには、食器棚も置かれています。

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応接間

 

玄関を上がって右手に応接間を設けました。以前は幼いお子様の遊ぶスペースだったのですが、成長に伴い利用されなくなったそうです。空間の有効活用ですね。

応接間への扉は、無垢材の床にレールを敷かなくて良いように、アクリル板のスクリーンウォールを設けました。木質の室内の美しいアクセントとなり、意匠性を高めています。

玄関正面と応接間ソファーの後ろには、収納スペースを設けています。建具の扉は職人さんのお手製で、取っ手(つまみ)も細やかに造られています。

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水周りの移設

 

以前は玄関ホールの左手にあったダイニングキッチンは2階へ移動し、変わりに寝室が1階になりました。廊下を進むと階段の向こうには、右手がトイレ、左手が洗面、浴室となっています。
すべてが無垢材で造作されている洗面室。引き戸にも杉材を使用しています。

 

洗面台の上にも、可愛いタイルがあしらわれています。

  

 

トイレや寝室の扉に付いているプレートは陶器製。奥様が大好きなので、お気に入りのブランドで購入されたそうです。

 

 

 

お風呂はユニットバスですが、浴室内の壁にはタイルを使用しています。
最近はお手入れの簡単なパネルが多く用いられていますが、タイル貼りの方が良い!というのが奥様のご意見でした。目地に汚れが付きやすいけれど、それも味だから良いんだそうです。