風合いを活かした、居心地の良い空間に


築140年の木造の母屋。昔ながらの間取りで、南向きの日当たりの良い場所には和室が3つ並び、水まわり空間は別棟にある古民家でした。その南向きの明るい場所の有効活用と、水まわりを新設してバリアフリーでつなげる事、8帖の土間玄関を梁の風合いを活かしながら、使い勝手の良い玄関スペースにリニューアル。これからも安心して住めるよう、耐震性、耐久性、断熱性を高めるリフォームを行い、居心地の良い空間へと変身しました。

耐久性・断熱性をあげた外観と構造

外観


瓦葺きの屋根は経年劣化で傷み、いたるところで雨漏りをしていました。


瓦葺きの屋根は全面葺き替え、耐久性を高めました。外壁は下地を入れモルタル壁に仕上げ、腰壁はタイル張りをし和モダンの雰囲気に一新しました。

吹き抜けと梁で風合いを活かした玄関


8帖の土間玄関の天井には、立派な梁があったので、吹き抜けにして梁を活かしたロフトをご提案。遊び心のある、みんなが集まる空間に仕上がりました。


梁は手入れをして塗装で仕上げ、趣のある雰囲気になりました。天井、壁、床には断熱材を入れて断熱効果も高まりました。


床を造り、広々とした玄関ホールができました。間仕切り壁を設け、来客用と家族用の玄関に分けることができ、シューズクロークや土間収納としても活用できます。

南向きの明るい場所を有効活用


2つの和室を1つにして、10帖のフローリングの洋間を造りました。


洋間は大きな窓を2か所とり、ご主人が庭を眺めながら、プライベートタイムをくつろげるセカンドリビングとして、お気に入りの空間となりました。


床の間と仏間のある座敷はそのままで、畳の張り替えを行いました。

すべての水まわりスペースにバリアフリーの動線


以前は別棟に行き来していた水まわりの動線も、設備を一新し現況のLDKとつながりました。「ながら作業ができるようになり、とても便利になりました」と奥様。

基礎補強


床下を解体し、石組だった部分に新たに基礎を造りました。床には断熱材を入れ、耐熱性、湿気対策を行い、基礎補強をしました。

耐力壁


「これからも安心して住めるように」とのご要望から構造の見直しを行い、筋交いの入れた耐力壁の増設をし、耐震性を高めました。

既存建具


木製建具からペアガラスのサッシに交換し、気密性、断熱性、防音性を上げ、明るく快適な空間へと一新しました。

担当者からひとこと

今回のリフォームは、代々受け継がれてきた築140年の住まいの趣を残したリフォームとなりました。別棟にあった水まわりを新たに設けたことで、ストレスなく暮らせるよう間取りを変更。これからもご家族が安心して安全に暮らせるよう、断熱性と耐震性を高めた生活空間は、暖かく快適な住まいへと変身しました。