風光明媚な環境に魅せられて、築40年の中古物件を購入されたM様ご夫妻。60年代を彷彿とさせる室内装飾の住まいで、その間取りは一部屋ごとに細かく仕切られた閉鎖感を感じるものでした。広々としたLDKと玄関を・・・というご要望にお応えするため、鉄筋ブロック造という強度のある構造を活かし、屋内の壁を全部取り除いて間取りを変更するスケルトンリフォームを選択しました。

 

M様邸の核となるオープンなLDK。階段はひな壇タイプにして、開放感を演出しました。勾配を緩やかにするために設置場所も変更してあります。1階からも階上が見えて光が差し込みますので、縦の空間の広がりを感じていただけるのではないでしょうか。床は、愛犬モモちゃんの足にも優しいクッションフロアを採用しています。

 

以前は玄関だった場所にダイニングキッチンの一部を配置しました。明り取りの窓を2つ設置していますが、窓の高さが違うことにお気づきいただけましたか?これは、低い方の窓からモモちゃんがお外を見られるように工夫しているんです。

 

2階の和室は寝室になりました。ホールとの仕切り戸や、押入れをリニューアルしたクローゼットの建具には、リフォーム前のものを再利用しています。

 

 

玄関にピアノを置いても余裕のある広々としたエントランス。リビングと仕切る黒の引き戸は、寝室と同じくリフォーム前の建具を活用しました。これにより、インテリアに統一感が生まれます。

玄関脇に設けた内玄関は上がり口がキッチンに繋がっています。主婦に優しい配置ですね。

 

 

 

6畳の和室には、スギの絞り丸太と床の間を設けました。左のふすまはリビングへ、奥の障子を開けると、リビング続きの縁側風スペースへと繋がる、回廊のような動線になっています。