パナソニック耐震住宅工法 テクノストラクチャー

パナソニック耐震住宅工法テクノストラクチャーの家

丸良木材は、「地震に強い家(耐震等級3)」を建てるために構造の強さに徹底的にこだわった、
パナソニック耐震住宅工法「テクノストラクチャー」を採用しています。

テクノストラクチャー工法は、パナソニックが開発した耐震住宅工法です。
木造住宅の要となる梁と接合部を、オリジナル部材で徹底的に強化した「地震に強い家」。
そして、その強さを「構造計算」によって実証できることが大きな特徴です。

パナソニックの持つ「商品力」と、丸良の持つ「施工力」で実現するテクノストラクチャーの家。
そのヒミツをご紹介します!

木と鉄の複合梁「テクノビーム」

構造体

テクノストラクチャー工法では、家を支える大切な「梁」に、木と鉄の複合梁「テクノビーム」を採用。

テクノビームは、木の性質を活かしながら鉄を組み合わせて強度を高めたパナソニックの独自部材です。
耐久性が高く、地震や台風にも強い安心の強化梁。
「テクノビーム」を使うことで、柱や壁を減らした開放的な空間をつくることができます。

曲げ強度の高い「鉄」を梁に選びました

木の性質

昔から日本人になじみのある「木」。
木は環境に配慮された素材でいて、丈夫で長持ち。
その建築材料としての実力は、法隆寺などの歴史的建築物にも使われているほど。

しかし、木には生育して来た縦向きには強く、横向きには弱いという特性があります。
柱のように縦向きに使用する場合は十分な強度が期待されますが、梁のように横向きに使用する場合は、強度が不足してしまうという弱点があります。

そこで、テクノストラクチャーでは、縦方向の力に優れた強度を発揮する木材は「柱」として使用。
そして曲げやたわみに対して強度を発揮する鉄骨を「梁」に採用しています。

パナソニックの独自部材 木と鉄の複合梁「テクノビーム」

テクノビーム

テクノストラクチャー工法では、木の性質を活かしながら鉄を組み合わせて強度を高めた「テクノビーム」を採用しています。

テクノビームは、通常の木の梁と比べると「たわみ」が少なく、
かつ、木のようにたわみ変形量が年々増えていく「クリープ変形」という現象も起こりません。

長い年月が経過した後も、梁の「たわみ」からくる骨組み全体の歪みがおさえられます。
さらに地震や台風にも強い安心の強化梁です。

サビからテクノビームを守る溶融亜鉛メッキ

テクノビームには、鉄部分に防錆作用に優れた溶融亜鉛メッキ処理を施しています。

亜鉛は鉄よりも先に反応する性質があるため、万一、鉄が露出しても亜鉛が先に反応して緻密な保護被膜を作ります。
これを犠牲防蝕作用と言い、亜鉛が鉄そのものを錆や腐蝕から守ってくれます。

亜鉛メッキと一般的な塗装の比較

集成材柱

テクノストラクチャーでは、優れた強度と耐久性を持つ「構造用集成材柱」を採用しています。

集成材は、木の節や割れなどをできるだけ取り除き、特殊な接着剤で接着することによりつくられた建材です。
自然素材でありながら、工場生産による均一の高品質を実現し、同寸法のムク材の約1.5倍の強度(引張強度)を誇っています。

接合部の弱点を強化するオリジナル接合部材

オリジナル接合部材

建物を強くするには部材そのものだけでなく、部材どうしをつなぎ合わせる接合部分も重要です。

一般的な木造住宅では、木材を切り欠いて部材と部材を接合しますが、接合部の木材は部分的に細くなってしまい、その箇所が地震等で割れて建物の倒壊を招く例も見られました。

テクノストラクチャーでは、木材の切り欠きをできるだけ減らし、素材の力を引き出す金具接合を採用しています。

接合部の強度が増した他、従来の木造住宅で心配されがちな「施工者による強度のバラツキ」をなくし、接合部の安定した強度を実現しています。

オリジナル接合部材

ボルトによる梁と梁の接合とその強度

テクノストラクチャーでは、テクノビーム同士の鉄骨部を「テクノ接合金具(高耐久亜鉛めっき鋼板)」、
そして、ボルトで締めつける「ボルト接合」を採用し強度を高めています。

ボルト接合の強度と木製梁のほぞ接合の比較

同じ荷重で木製梁のほぞ接合部が破断したのに対し、
テクノビーム4.5のボルト接合部はわずか9mmの変位のみで耐えていることから、ボルト接合の高強度が実証されています。

ドリフトピンによる柱と土台、梁と柱の接合とその強度

地震や台風により建物が揺れると建物上部の揺れに引っ張られ、柱が引き抜かれるような力がかかります。

テクノストラクチャーでは、柱や梁、土台の接合には、引き抜き強度の高い「ドリフトピン接合」を採用し、引き抜き強度を高めています。

柱の引き抜き設計強度

ドリフトピン接合強度は、設計上必要としている柱引き抜き強度の約1.5tです。
上記の実証試験により、土台-柱接合部が約2.5t、テクノビーム-柱接合部が約2.8tの荷重に耐えることが確認できました。

このことは、ドリフトピン接合部が実際には十分な余力をもつ強度を有していることを示しています。

ドリフトピン接合と柱引き抜き強度の実証

ベタ基礎 -高い耐震性-

べた基礎

基礎は、住宅が建つ床下全体を鉄筋コンクリートで覆う耐震性に優れた「ベタ基礎」を採用しています。
間取りや構造全体の荷重のバランス等に応じて、主筋 や たて筋の形状・数量を決定し、最適な基礎を設計しています。

束の腐蝕・白アリ被害を防ぐ鋼製の「テクノ束」

床束とは、床下で住まいの足元を支える大切な部材です。

一般的に使用される木製の床束は、湿気に弱く、腐食や白アリ被害のおそれもあります。
そこで、テクノストラクチャーでは鋼製の床束「テクノ束」を採用しています。

圧縮強度は30kN(約3トン)以上を確保。
また、溶融亜鉛メッキ処理により錆の影響を軽減します。

テクノ束

制震システム「テクノダンパー」を標準採用

地震による建物の揺れは、上層階(2階、3階)ほど大きくなります。
大地震による過度な建物の揺れは、建物被害の拡大や家具転倒などにつながりかねません。

テクノストラクチャー制震システム「テクノダンパー」は、地震力を吸収します。
そして建物の揺れを抑制すると共に、繰り返し起こる地震の揺れにもその効果を発揮します。

大地震相当の負荷を与える実験では、100回以上の負荷を加えても制震機能を維持していることを確認しています※。
確かな機能性と高い耐久性があり、長期にわたり安定した制震機能を保ちます。

制震ダンパー

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テクノストラクチャー工法公式HP「部材」>>