1)建築地2)お打合せ3)仕様打合せ4)地盤調査5)長期優良住宅6)確認申請7)基礎工事8)土台据え9)上棟工事10)木造躯体工事

建築地

岩出市安上で、9月にグランドオープンした新しいモデルハウスの建築日誌を掲載!
今回の岩出モデルハウスは、建坪35坪のコンパクトな賢いお家です✨
スマホに話しかけると、照明をつけてくれたり、シャッターを開けてくれたり、LIXILの「ライフアシスト2」を導入した、スマートハウスです。
また、「HEAT20 G2グレード(断熱等級6)」の高い断熱性能で、長期優良住宅認定を受け、長く安心快適に住めるお家です🏡

建築地

今回は、普段の建築日誌とは少し違った、家づくりの日誌になります。
建築現場のあれこれはもちろん、契約後から丸良木材の家づくりがどんな風に進んで行くのかをご紹介していきます。
ご参考になれば幸いです😊

お打合せ

まずは、図面を確定していきます。

図面

丸良木材の家は、
\地震に強い構造×自由度の高い間取り/
パナソニック耐震住宅性能 テクノストラクチャー工法を採用。
木造でも、地震に強い構造でありながら、柱や壁の少ない広々空間をつくることができます。
さらに「自由設計」なので、お客様のライフスタイルやこだわり、ご家族に合わせた間取りをつくることができます🏡

安心と構造にこだわった自由設計

図面が出来てきました✨
図面
次に、パナソニックの緻密な「構造計算」を行うために、設計依頼をかけていきます。

地震に強い家づくり

より詳しい図面ができあがりました✨
間取り図
図面

LDKを中心に、回遊動線&水まわりをまとめた家事ラクの間取りになっていますね👏🏼
大容量のファミリークロークもあり、毎日の暮らしやすさを考えられたお家になっています🏡

388項目にも及ぶ厳しいチェックを行い、地震に耐える強さのお家を建てられることが証明された構造計算書と共に、設計図書ができあがりました✨

構造計算書・設計図書

次回は、仕様打ち合わせ!
外壁から内装建具、床やキッチン、電気配線などなど、お家のすべてを決めていきます。
どんな雰囲気のお家になるのかお楽しみに♪

仕様打合せ

図面が決まれば、次はお家のすべての仕様を決めていきます。

Panasonicショウルームへ!
Panasonicショウルームのスタッフさんと一緒に、キッチン→お風呂→洗面→トイレ→内装建具…と回ります。

<Panasonicショウルームの様子>
Panasonicショウルーム

標準仕様の説明後、それ以外必要に応じてこだわりの設備を決めていきます。

Panasonicショウルーム

こだわりの仕様

IH前パネルを設置!

水まわり図面

岩出モデルハウスのキッチンはフラット対面タイプを採用しました。
そのため、キッチンには壁が立ち上がらないのでオープンで開放的なキッチンとなります。
ですが、IHの位置と掃き出し窓の位置が近いため、カーテン等への油跳ねが気になります。

ロングクックスクリーン

そこで、「ほっとくリーンフード」というレンジフード専用の「ロングクックスクリーン」。IH前に透明のパネルを設置しました。
これで開放感を損なわずにカーテン等への油跳ねを防ぐことができます◎

外観の仕様打合せ

屋根や外壁、玄関ドアなどのサッシの仕様・色柄を決めます。
図面を見ながらカタログやサンプルで色味を確認し、打合せをしていきます。

外観の仕様打合せ立面図

<岩出モデルハウスのサッシプラン>

打合せをした内容で、建物や外観がどのようになっているかが分かりやすいように、立体的な「パース」が作成されます。

<岩出モデルハウスのパース>
パース

立体で確認できるので、図面では分かりづらい部分のイメージがしやすくなります◎

内観の仕様打合せ

内観の仕様打合せ

床や内装建具、クロス、クッションフロアなどをカタログで色味を確認しながら打合せをしていきます。

<岩出モデルハウスの内装>

グレーを基調とした落ち着いた印象の色柄です◎
1階トイレと2階トイレのクッションフロアは、色違いになっています✨
完成が楽しみですね♪

照明や電気配線のお打合せ

あかりプラン

初めに、「Panasonicのあかりプランナー」よるご提案があり、どこにどんな照明が入るかなどを決めます。💡

照明・電気配線の打ち合わせ

その後に、スイッチやコンセントの場所を決めていきます。

全てが確定したら、仕様を再度確認していただき最終仕様承認となります。

着工会議

承認後、着工に向けて社内で「着工会議」が開かれます。
「着工会議」は、工事に関わる担当者で確定した図面や仕様を確認していき、着工準備が行われます。

地盤調査

建物を支持する地盤の強さや、建物の不同沈下の恐れがないかどうかの地盤調査を行います。
これにより安全な基礎設計が可能になります!

地盤調査

【地盤解析の流れ】

確認① 地盤の長期許容応力度≧基礎の設計地耐力
建物の基礎直下の地盤の耐力が基礎設計上、必要とされる地盤の強さを上回っていることの確認

確認② 盛土・埋め戻し土の収縮に対しての安全性
土地の造成時の盛土や埋め戻し土の建物の重さによる圧密に対しての安全性を確認

確認③ 地盤地層の不同沈下に対する安定性
建物の重さによる、地盤の沈下や傾きに対しての安全性を確認

【地盤調査報告書】

地盤報告書

地盤報告書地盤報告書地盤報告書

細かく地盤を調査した結果、地盤改良が必要であるかを判断します。
今回の岩出モデル17号は、調査結果から、地盤改良無しの直接基礎です。

これで、安全な土地に建築を行うことができます!

JHSの地盤調査方法

長期優良住宅

長く住み続けられる「丸良木材の家」

長期優良住宅とは、国が定めた基準を満たし、長期にわたり良好な状態で済み続けられる、耐久性・耐震性・省エネ性能に優れた住宅のことを言います。
約75~90年!3世代の家族が住み続けることができる住宅と言われています!

丸良木材のグラントーンCは住宅性能表示の6部門で最高等級かつ、標準仕様で「長期優良住宅」を越える高品質な住宅です。

長期優良住宅を越える仕様

長期優良住宅を越える仕様

長期優良住宅認定証

長期優良住宅認定証

これで、岩出モデルハウスは、長く住み続けられる安心の住まいを建築できます!
長期優良住宅に認定されると、環境に優しい長寿命住宅としてさまざまな優遇制度が受けられます。
例えば、補助金や税控除、住宅ローン金利の優遇などがあります。
詳しくは弊社までお問い合わせください♪

確認申請

役所に「建築確認申請書」を提出し、建築許可を得る必要があります。
「建築確認申請書」とは、住宅の設計や仕様書等が、建築基準法や条例に適合するものであることを確認してもらう書類です。

確認済証

確認済証

確認済証を発行してもらい、いよいよ着工へと準備が進みます!🏡

基礎工事

地震に強い家づくりで重要なお家を支える大切な基礎工事が始まりました!

配筋・外まわりの型枠

基礎の配筋が組まれた後は、外まわりの型枠を組みます。

テクノストラクチャー工法では建物だけでなく、基礎から構造計算が行われています。
構造計算のチェック項目は全部で388項目にも及び、その中で基礎に関する項目は100項目以上。地震や台風にも強い丈夫な基礎を作っていきます。
基礎配筋は、基礎の構造計算から必要な太さや本数を決定します。

地震に強い家づくり

立ち上がり基礎用の型枠

基礎の底盤部のコンクリートを打設後、立ち上がり基礎用の型枠を組みます。

基礎完成

立ち上がり基礎のコンクリートを打設した後、コンクリートが充分に固まってから、型枠が外され、基礎が完成します。

丸良木材の基礎は、「ベタ基礎」を採用しています。
ベタ基礎は家全体の真下の地盤を基礎で覆う工法で、均等に荷重分散してくれたり不同沈下を防いでくれたりと優れています。

■均等な荷重分散
建物の重さや地震、台風時の荷重は構造上、柱や壁などに集中しがちです。
ベタ基礎は、それらの荷重を基礎全体に分散することで、ベタ基礎に接する地盤に均等に建物の荷重を伝えることが出来るため、地盤の負担をやわらげる安定性に優れた基礎工法と言えます。

■不同沈下を防ぐ
不同沈下とは、建物の重みによって地盤や建物が不均一に沈んだり滑り出したりする現象です。
この現象が起きると、建物が傾き、ひび割れが発生することがあります。
しかし、ベタ基礎の場合は全体が一体となって地盤に均等に支えられているため、建物が均等に支えられ、不同沈下を防ぐことが出来ます。
丈夫な基礎をつくることが出来るので、長期にわたって安心して住み続けられます◎

土台据え

基礎工事が完了すると大工さんにバトンタッチ。
基礎の上には土台が取り付けられ、土台と土台の間には、1m間隔ごとに床板を支持する大引き材がかけ渡されています。
間には断熱材が隙間なくはめ込まれました。

床断熱は通常、断熱性に優れた「ポリスチレンフォーム断熱材3種b」の65㎜の厚さに対して、岩出モデル「グラントーンC」は、100㎜の厚さの断熱材を使用しています。
断熱材は、ただ分厚いだけでなく、隙間無くきっちりと施工することも重要です!

上棟工事

熟練の大工さんによる上棟工事!
地上からレッカー車で、柱や梁が1本ずつ決められた位置に立てられていき、お家の骨組みが形づくられていきます。

上棟工事

テクノストラクチャー工法では、パナソニックの独自部材であるH型鋼の芯材を上下の木材で挟んだ「テクノビーム」と呼ばれる複合梁を採用しています。

木と鉄の複合梁「テクノビーム」

木には、生育してきた縦向きからの力には強く、横向きからの力には弱いといった特性があります。
柱のように木を縦向きに使う場合は十分な強度が期待できますが、梁のように横向きに使う場合、鉄骨に比べて強度が不足しがちになる弱点があります。

パナソニック耐震住宅工法「テクノストラクチャー」

強い部材×木の力を引き出すオリジナルの接合部材

木と鉄の複合梁「テクノビーム」

その様な木材の方向による強度の弱点を補うために、梁材として「テクノビーム」を用い、さらに強度の高い集成材の柱と接合します。
この接合には「ドリフトピン」が使用され、一般的な木造住宅の接合部の約3倍もの強度を発揮します。
施工者によって強度のバラツキが出る事も少なく、接合部での安定した高強度を実現しています。

木と鉄の複合梁「テクノビーム」

木材とH型の鉄骨で出来ている「テクノビーム」は、たわみにくく丈夫な梁です。
家を建てて30年後の「テクノビーム」のたわみ量はなんと木製の梁の4分の1以下に!

上棟工事

大工さんたちの手際の良さと、クレーン運転手さんとの連携プレイであっという間に、屋根の垂木の組み立て作業に入っています!
壁面の白いシートは、雨に濡れないよう、仮設の養生シートで外周部を囲っていきます。

お天気はなんとか持ってくれました🌥

テクノストラクチャー工法では、大地震や台風の際に家の柱や梁の一本一本に材料の強さを上回る力がかからないか、構造計算によりチェックされているので安心です◎

野地板

垂木の上には瓦の下地材、野地板を載せます。
この上に防水シートを敷いて、上棟工事が終了。防水シートを敷いた後は、瓦が葺かれていきます!

図面などの資料で見ていたお家の姿がだんだんと見えてきて、無事一つの節目を迎えられました✨

木造躯体工事

家の木造骨組みである、柱、テクノビーム、筋交い等の全ての構造部材が、構造計算通りに所定の位置に配置されました。

木造躯体工事

制震システム「テクノダンパー」とおなじみのパナソニックのロゴを発見!

制震ダンパー

2階、3階建の建物には、標準仕様で「制震ダンパー」が入ります。
建物の揺れを制御することで、地震によるダメージを蓄積せず建物の損傷を最小限に抑えることができる制震システム「テクノダンパー」

木と鉄の複合梁「テクノビーム」

テクノダンパーの主な特徴

■高層ビルでも使用される「座屈拘束技術」を採用
■温度変化や経年劣化に耐える高い耐久性
■大地震に相当する負荷を100回かけても性能を維持
(大地震とは、数百年に一度発生する地震の大きさを想定。気象庁震度階級の震度6強以上に相当します。)

テクノストラクチャー工法では、単に壁を増やして強度を高めるのではなく、耐力壁と地震の力を吸収するダンパーの配置バランスを考え設計することで、耐震性を確保しながら、間取りに自由のある広々とした空間を実現することが出来ます。

耐震+制震の最適設計

筋交い

「筋交い」は、建物の横揺れや傾きに対して強い力を発揮する耐力壁を構成する骨組み材です。
2本の柱の下には土台、上にはテクノビームがあり、その四角形に囲まれた枠組みの間に斜めに取り付けられます。

筋交い

筋交いが無ければ地震や台風などの横揺れの力に対して、柱やテクノビームだけでは抵抗することができず、建物全体が不安定になるため、地震に強い構造では欠かせない重要な部材です。
たすき掛けとも言われる2本交差させて入れる「ダブル筋交い」でさらに耐震性を高めます。

お家が完成すると隠れてしまう構造部分ですが、こうして安心安全なお家での暮らしを日々守ってくれています🏡

監修:髙山

一級建築士

【所有資格】
一級建築士 / 一級建築施工管理技士
宅地建物取引士