HOME > 施工事例 > お客様邸建築日誌 > 【9】岩出市堀口
2009年冬 岩出市堀口 建築地
市街地から程よい場所に位置する、とある分譲地。
近くには学校や病院があり、また周囲にはホームセンター、電気屋さん、レストランが
ありますので、充実した生活が送れそうですよね。
そんな岩出市堀口に建つ、真心仕様の家が完成するまでをレポートしていきます。
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12/12(土) 地鎮祭
ぱらついていた雨もやみ、青空が広がった小春日和の午後。地鎮祭の日を迎えました。
お子様も嬉しくなったのか、辺りを元気に歩き回っています。
準備が整い、式が始まりました。
まずは修祓(しゅばつ)の儀。神様を呼ぶ前に、参列者のお祓いをします。
続いて、降神の儀で、祭壇に大地の神様や土地の氏神様、匠の神様などをお迎えします。
お迎えした神様は、青々しい榊(さかき)に御幣などを付けた
神籬(ひもろぎ)と言われる神具に宿ります。
この「ひもろぎ」は、鏡が飾られていたり、小さな社があったり・・・と、神社さんによって形が異なるようです。
次に、「かけまくも かしこみかしこみ申す~」で始まる、祝詞(のりと)を奏上します。
地鎮祭とは「家を建てるにあたって、この地を利用させて頂きますので、よろしくお願いします」と氏神様たちに報告して、工事の安全と無事を祈願するものです。
そのため、建築地住所、施工業者の名前、施主様の名前は、前もって宮司さんにお伝えしておいて、祝詞奏上の際に読み上げてもらいます。
これで土地の神様への報告が完しました。
宮司さんが、土地の4隅をお清めする「四方祓い」をします。
これは鬼門をお清めしているのだとか・・・。盛り砂もお清めします。
地鎮祭のメインイベント「玉鎮めの儀」を行います。
まずは設計担当、もしくは営業担当者が「刈り初めの儀」を行います。
「エイ、エイ、エイ!」という掛け声と共に盛り砂に挿している竹を刈ります。
刈ると言っても、実際は挿してある竹を抜くだけですので、
鎌は木製で、刃は付いていません。
続いて施主様ご夫婦による「穿ち初め(うがちぞめ)の儀」を行います。
エイ!と3回掛け声をしていただき、鍬で(くわ)で盛り砂に穴を開けます。
その穴に、鎮め物を入れるのが「地鎮の儀」、もしくは「玉鎮めの儀」です。
最後に施工担当者が土をかけ、終了です。
この鎮め物は地鎮祭の後、施工担当者に預けられ、基礎工事の際に家の下へ埋められます。
次は、玉串の奉天を行います。
宮司さんから、葉っぱが左手、茎が右手に来るようにして榊(さかき)を受け取ります。
それをくるりと時計回りに方向転換し、茎が祭壇の方へ向くようにして祭壇に置きます。
これで地鎮祭の儀式は終了です。
最後に、祭壇のご神酒が参列者全員に配られます。
それでは、工事の無事と安全を祈願して乾杯!
工事着工おめでとうございます。
お打合せや各種お手続きなど、着工してからも色々と大変だと思いますが
それも含めて“マイホームづくり”を楽しんで下さいね。
12/24(木) 配筋検査
家の形に沿って、防湿シートを施工していきます。
これは地面の湿気が上がって来て、基礎(家の土台)が痛まないようにするためです。
テクノストラクチャー工法の家は、1邸ごとに基礎も構造計算されています。
もちろん、色んなメーカーさんも強度計算を行っているそうですが、それは1棟の家に対しての強度計算で、テクノの場合は、間取りに合わせて1部屋ずつ強度をチェックするんですって。
「ここまでやるから、配筋が複雑なんだよねー」と、業者さんが楽しそうに教えて下さいました。
1週間ほどで、基礎の鉄筋部分が組み上がり、型枠が設置されました。
この時点で、和歌山県の防災センターから検査員が来て、チェックを受けます。
配筋検査とは、コンクリートを打つ前に、鉄筋が配筋図(鉄筋の設計図)通りに配置されているか、
また、正しい量が入っているかなどをチェックする作業のことです。
具体的には、鉄筋と鉄筋の繋ぎ目の重なりが
規定以上の長さになっているのか。
(短すぎると、コンクリートが陥没したりする
危険があるそうです)
また、鉄筋の太さや種類のチェックなどを
行います。
検査が無事終わり、いよいよ明日からコンクリートを流し入れる作業が始まります。
1/5(火) 基礎完成
まずは基礎の土間部分(配筋が網状に組まれていた部分)にコンクリートを打ちます。
それが固まったら、続いて基礎梁の型枠を組みます。
この時、基礎と土台や柱を接合する金具を、基礎の鉄筋に取り付けてからコンクリートを
流します。金物を取り付ける位置は特に重要なので、図面を元に慎重に測るそうです。
このように、パナソニック電工の構造計算によって出された図面と、細かい作業手順を
踏んでいるからこそ、地震に強い頑丈な基礎が出来上がります。
完成してしまうと、その部分が見えなくなってしまうのが残念ですが、“縁の下の力持ち”で
末永く、家と、そこに住まれるご家族を支えていく基礎の完成です。
1/13(水) 上棟
あいにくの雨模様のため、予定していた上棟が1日延期となりました。
材料が濡れるのを避けるためと、大工さんの
安全を考えた上での決定です。
建築現場は天候との兼ね合いで、予定がずれて
しまうことが多々あります。
前日には足場が組まれ、ブルーシートの下では
搬入された テクノビームが出番を待っていました。
その翌日。雪が降る中、上棟の作業が行われました。
大工さん達は、真夏日よりも真冬日の方が動きやすいとの事ですが・・・さすがに寒そうでした。
棟梁が幣串を上げる頃、ようやく雪が止みました。
大工さんはじめ作業員の方々、本当にお疲れ様でした。
まだまだ寒い日が続きますので、安全に気をつけて工事して下さいね。
1/19(水) 屋根
工事用のネットにすっぽりと覆われたお客様邸。中では大工さんの工事が行われています。
筋交いが入り、窓の下地が施工されていました。
この状態ですと、足場からはまだ御幣が見えます。
真心仕様の家の大きな特徴と言えば、こちらの屋根でしょうか。
切妻、寄棟(ポピュラーな三角屋根です)のような屋根形状ではなく、片流れなど、
よりデザイン性溢れる外観をお選び頂けます。
こちらのお宅も、陶器瓦ではなく、ガルバリウムを選んでいます。
どんな感じになるのか楽しみですね。
1/25(月) 構造検査
筋交いが入り、一通りの構造体が完成した所で、パナソニック電工から作業員が来て
構造の接合部分などのチェックを行います。
いくら部材が強くても、きちんと施工されていなければ意味がありません。
もちろん自社でもチェックを行っていますが、このように第三者機関が確認作業を行って
いる点が、品質の安定に繋がっているポイントなのだとか。
それと同時期に、施主様立合いの元で、コンセント位置などの最終的な確認を行います。
外周りは、防水シートが施工されていました。
一見ただの紙のようですが、手で破ろうとしても、全く破る事が出来ません。
外側はビニールのようにツルツルしていて、内側から見ると、和紙のような質感です。
垂直方向に打ち付けてある木材は、胴縁と言って、サイディング(外壁)の下地になる部材です。
1/27(水) フローリング施工
室内で、断熱材が施工され始めました。
大工さんが、丁寧にフローリングを施工していきます。
床材には標準仕様ではない物を採用しているようです。さすが、オンリーワンの住まいを
目指す“真心仕様”の家ですね。
お客様の好みに合わせて色んなこだわりを取り入れられるのも、自由設計の嬉しい所です。
天井部分には、電気の配線やインターネット用のケーブル管が無数に伸びていました。
2/4(木) 外壁・階段
防水シートの上から、サイディングが施工されていました。
バルコニー部分の胴縁を、慣れた手つきで切り出す業者さん。
防水シートを巻く作業から外壁材を取り付けるまでがお仕事なんだそうです。
少々分かりづらいですが、胴縁に専用金具を
取り付けてサイディングを固定していきます。
上と下からガッチリ挟み込むことで、重みのある
外壁材をしっかりと止めることが出来ます。
そして室内では、階段が取り付けられていました。
2階へ上がる途中には南に面したスリット窓がありますので、明るい空間になりそうですね。
2/20(土) お打合せ
大工さんの作業が終わる頃を見計らって、エクステリア=外構のプランを決め始めます。
外構のコンクリートを流し入れてしまうと、約1週間、車や機材を上に乗せることができなく
なるため、家が完成したのを見計らって外構工事を開始することが多いようです。
本日は和室でゆったり寛ぎながら、お打合せをされていました。
お子様も自分なりのプランがあるのでしょうか。
エンピツを握り締めて、何か主張している模様です。
2/27(土) クロス貼り
プラスターボードの上から、クロスを貼っていきます。
和室スペースには糊付け機がスタンバイしていました。
窓のカタチに合わせて、丁寧にカットして貼っていきます。
流れるような作業の様子がこちら。
張り終えたクロスに、端を少し重ねるようにして位置を決め、上の方を貼ります。
ハケでシワや空気が入らないように伸ばしながら、下まで完全に貼り付けます。
重なっている所をカッターで切り、継ぎ目を綺麗にして、天井と壁との継ぎ目には
コーキングを施して綺麗にします。
3/20(土) お引渡し
工事開始から約3ヶ月。
工事中に出た小さなゴミも美装できれいにお掃除し、お引渡しの日を迎えました。
本日は、施主様が完成した家を見て「ここを直して!」という部分がないかどうかの
竣工検査も兼ねています。現場監督&営業担当者と一緒に、室内をチェックします。
この日、テクノストラクチャー住宅の最大の特徴でもある構造計算書や、住まいの
健康手帳などもお渡しさせていただきます。
とても綺麗な内観ですので、室内の様子をご紹介しますね。
床は、艶やかな質感で上品な色合いのオーマイティシグノ貼り。
またキッチンのカウンター部分には、大工さん造り付けの造作棚があります。
階段下の空間は何に使用するのでしょうか。色んなイメージが膨らみます。
お子様は階段が嬉しいらしく、何度も上ったり下りたり。
階段途中の小さな窓からリビングを見渡して、楽しんでいる様子でした。
エントランスは和室、リビング、洗面へと繋がっています。
玄関タイルは傷がつかないよう、養生されたままになっていました。
天井から落ちる光(ピンスポット照明)がお洒落な空間を演出しています。
書斎スペースを発見!この小さな空間は、ゆっくり“自分時間”に浸れること間違いなしです。
和室は横長の滑り出し窓が3つ並んでいて綺麗でした。
さて、このような新しい生活は、新しい設備機器と共に始まります。
生活が始まってから操作方法が分からない…という事がないように、お引渡し時には各専門の業者さん達が説明にやって来ます。
サッシ屋さんは、玄関ドアやシャッターについて。
またパナソニック電工はお風呂のお湯の入れ方から
キッチン、洗面など全体的な説明をしてくれます。
どんな些細な事でも、分からない事があれば、どんどん質問して下さいね。